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NEW ウォーム技術コラム「第八回」を追加しました。

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パラレルカムの技術コラム

カムと歯車のソフトウェアのホームページを作成するに当たり、長年開発・設計に携わってきたパラレムカムに関して経験したことや、技術的な事柄を 起業当時暇つぶしに掲載してみたところ意外に多くの方が読まれて、本ページを紹介してリンクを張っていただいたりしていることを 知りうれしく思いました。今回、ホームページをリニューアルするに当たり少し文章を見直し、画像も追加いたしました。

第一回 パラレルカムの開発-その1

 今から30年ほど前にパラレルカムの開発をした。当時は、パソコンもなく カムの輪郭を設計する時は、カム曲線の100分割表を使って電卓でカムフォロアの中心軌跡の座標を計算しながら図面を作成した。 NCの座標は大型のコンピュ−タを借りて、NCテ−プを作っていた。そのうちパソコンが出てきたが、輪郭の設計は相変わらず カムフォロアの中心座標を計算してコンパスで円を書いて図面を作成していた。当時は、それで問題はないと考えていた。
 インデックスの開発をどのタイプからはじめるのが良いか、と言った議論の中でパラカムが2次元で一番作りやすいのではないか という中で始まった。ところが、これが難しくなかなかスム−ズ回転するものができなかった。比較的割付角の大きなものはうまく できたが、ほとんどは手仕上げをしていた。原因は、つい最近まで分からなかった。当時は、機械の精度が悪いものとして結論付けて いた。カムは焼入れ研削していたにもかかわらず組み立てると、音が出たり、回転のムラが出たりした。あまりにカムの修正に手が 掛かりすぎて、そのうちに製造中止に到った。今から考えれば当然の決着であった。
 一番修正に時間が掛かったのが、カムの底の部分であった。最初から加工の時にぬすんでおけばと考え試作したことがあったが問題 の解決には到らなかった。当時はパラレルカムを商品化しているメ−カ−は少なかったが、この頃から数社が商品化してきた。見本市 で他社の商品を見て驚いた。カムの修正もなく滑らかに回転している。この時にも、自分たちの技術に問題があることに気づかず、 さぞ高精度の工作機械で加工している結果と受け止めていた。正に何も見えていなかった。

1分割270゜変形等速 2分割180゜変形正弦 4分割120゜変形台形 半回転式 6分割90゜変形正弦

第二回 パラレルカムの開発-その2

 数年前、ソフトウェアの開発をしていてその原因が解った。カムの輪郭において、カム底の部分で多角形になって誤差が非常に大きくなる ことが解った。下図は、その比較である。同じ分割数で輪郭を計算して作図したものであるが、左側の底部は右側(Para_cam) で計算したものより荒いことが明確である。
 左下側の図の計算方法は、無次元変位を一定に分割したものである。右側は、輪郭の直線補間誤差が0.5μ以下になるように不等分割して 計算したものである。当時は、カムの割付角を、何分割するかだけで輪郭の誤差など計算していなかった。又、計算方法も知らなかった。 この為に、底部が多角形になって製作されうまく回転していなかったのだ。この反省として、誰が設計しても高精度で製作が可能な (ParacamV2)を開発した。

 その後、プログラムはさらに改良を加え、カム曲線を追加して現在の「Para_Cam」設計製作支援プログラムに至る。 当時一緒に、朝から晩まですり合わせをして苦労をしてくれた仲間たちへ”申し訳ない”との思いと、とうとう解決できたという思い がある。